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不愉快なTICCでしたが2点収穫がありました。まずは非常に状態の良い円銀明治三十四年です。ある業者のトレーの奥の奥に潜んでいました。
![]() ![]() それからこれはHeritegeのブースで発見した、言わずと知れたDr.Norman Jacobsコレクションのカタログですが、それのハードカバーバージョンです。 ![]() ![]() 今年はある業者が素晴らしい状態の近代銭を即売するという情報を得ていたので、開場一番その業者のブースに行って購入してやろうと開場2時間半前に会場に到着して並んで待っておりました。
初めて最前列でセレモニーを拝見しましたが、日本貨幣商協同組合理事長の挨拶においては、『金貨の価値が上がったが、貨幣自身の価値が上がった訳ではない。私達は貨幣自身の価値を上げるよう努力しなくてはならない。』という一節がありました。 いよいよ開場となり目指すブースに一番乗りすべく、最初に即売会の会場に走り込むと、目を疑う光景がそこにありました。 なんとその業者のブースには既に多くの他の出店業者が群がって、今回の目玉商品である近代銭の即売品の殆どを買い漁っていたのです。 唖然としました。。。 折からの悪天候にも関わらず来場したコレクターを差し置いて、業者が先回りして買っている訳です。 多少は後ろめたいのか開場時間に合わせて売約にしていたようですが、いくら開場時間以降だからと言って、少なくとも数十メートル走る必要があるコレクターと、予め会場に入ってブース前に陣取った業者が平等だと言えるのでしょうか。コレクターを冒涜する下劣な行為だと思います。 金商法にはフロントランニングの禁止というものがあります。証券会社が顧客の売買注文を取引所に出す前に先回りして自己の注文を出して、より有利な価格で取引を成立させる行為を禁じています。顧客の買い注文に先回りして買っておけば濡れ手に粟で儲けることが出来るからですが、これは顧客の信頼を裏切り、証券界の信用を失墜させる行為とされています。 日本貨幣商協同組合理事長の挨拶の正にその裏で、コレクターのことなど全く考えていない行為が行われていた訳です。 何名ものコレクターさんが皆さん気分を害したようで、非常に後味の悪いTICC初日となりました。 一昨日からダラスで開催されています。既にいくつかのロットにビッドしていますが、いつも入札価格にひと工夫必要になります。
何故かというと、特にアメリカのネットオークションでよく見られるのですが、あまりキリの良い金額でビッドしておくと最後に$301とか$5,001などというビッドでハナ差で事前入札の最後に差そうとするブザービーターが存在するからです。 具体的にお話します。仮に自分が$30,000でビッドしていた時に、誰かが後から$30,000でビッドしてきても、先に$30,000でビッドした自分に権利があります。その場合、後から入札した者は1ティック上の$32,000以上でビッドしない限り勝てません。 しかし、誰かが後から$30,001でビッドしてきた場合にはハナ差で差されてしまい、逆に自分が$32,001以上でビッドし返す必要が出てしまいます。たった$1の最高入札価格の差で権利を奪われ、さらに$2,000以上追加してビッドし返すという最悪な状況に陥ってしまうのです。 これを避けるために中途半端な価格であえてビッドを入れるわけです。eBayのようにビッドによる時間延長がないオークションでは、最後の数秒間にブザービーター達がビッドを入れてきますが、たった$1でハナ差で差されると本当に腹が立つものです。 今回のオークションも相変わらずの賑わいで、コイン相場は強含んだままのようです。 先週末にTICCのリーフレットと共に、即売品一覧が配達されました。仕事を抜け出して即売品一覧を片手に出店業者巡りを始めるコレクターは結構いると思いますが、即売品一覧が刷り上がった段階の発送前の段階でそれを入手する猛者もいるようです。
毎年のように繰り返してますが、この即売品一覧の事前配布を何故やめないのでしょうか。TICC初日開場直後にブースに行ったにも関わらず、売約なんてことがあるのであれば、遠方の方々は行く気がしないのではないでしょうか。 さて開場前に業者同志がめぼしい品物を売買をしてしまうことも、古美術の催事では当たり前らしいのですが、このあたりはどうなってるのでしょうか。 最近の平和島や東京ビックサイトで開催される骨董市では、搬入日に業者同志の売買は一切禁止として、アーリーバイヤーズデイと称して素人(業者も間違いなく多少混じってるはず)向けに有料で開場され、一足先に買い付けできるような制度も設けてあります。 いろいろなアイデアがあると思いますが、とにかく折角の年一回の催事ですから、盛り上げて来場者数を大幅に伸ばしたいものです。
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